Webページのひみつ --- Webを見ると何がわかってしまうのか?

この記事は、Webページを作ったことがない方や、Webの仕組みそのものに詳しくない方を対象とした初心者向けの記事です。
Webページを開いて見ると、どんなデータがサイト側で収集されるのか 、その気になるところを解説しています。

何のしくみでわかるのか?

毎日、いろいろなWebページをご覧になっていると思います。

実は、ユーザーさんにページを開いてもらうと、そのユーザーさんが「どこから来て、どこまで読んで、何をしたか」がかなり細かくわかります。
こう聞くと少し不安になるかもしれませんが、最後に「では、個人は特定されるのか?」もはっきりお答えします。

このしくみは、Googleが無料で提供している、おもに2つのツールが中心です。

・Google Search Console(サーチコンソール)……ページに「来る前」のこと
・Google Analytics 4(GA4)……ページに「来てから」のこと

この2つで、来訪のきっかけから、ページ内での行動までがわかります。

そのページに「来る前」がどうだったか

Search Consoleでは、次のことがわかります。

・どんなキーワードで検索されたか
・検索結果にそのページが何回表示されたか(表示回数)
・何番目に表示されたか(掲載順位)
・そのうち何回クリックされたか(クリック率)

言いかえると、「ユーザーがどんな悩みや興味でGoogleで検索し、どのページに惹かれてクリックしたか」という"来訪の動機"が見えてきます。

そのページに「来てから」どうしたか

GA4では、来てからの行動がわかります。

まず、おおまかなユーザー像です。国・地域・市区町村レベルの場所、使っているデバイスやブラウザなど。
年齢層や興味関心も、ある程度は推定として表示されることがあります(※Googleにログインしている方などが対象で、全員分が取れるわけではありません)。

次に、流入元です。検索結果のリンク、他のサイトやSNSのリンク、URLの直接入力、QRコードのスキャンなど、「どこを経由して来たか」が細かくわかります。

そして、ページ内の行動です。

最初に見たページはどこか、その後どのページに移動したか、どこまでスクロールしたか。
動画やダウンロードファイルがあれば、再生・ダウンロードされたか。そのページに何分滞在したか。
さらに、お問い合わせフォームの送信や商品の購入といった、サイト側が目標にしている行動が達成されたかどうかまでわかります。

たとえば、「スマホで見ている都市部のユーザーが、SNS経由でページAに入り、5分ほどじっくりスクロールして読んだあと、お問い合わせボタンを押した」——こうした行動の"パターン"が見えてくる、というイメージです。

では、個人は特定されるのか?

ここが一番気になるところだと思います。

結論から言うと、これらの分析ツール(Search Console・GA4)が、あなたの氏名・電話番号・メールアドレス・住所を知ることはありませんし、そもそもあなたのIPアドレスも保存しません(地域をおおまかに推定したあとは破棄されるらしい)。

ブラウザにGoogleアカウントでログインしていても、こうした個人情報がサイト側の分析画面に出てくることはありません

ただし、ひとつだけ補足すると、「お問い合わせ」フォームなどに入力した氏名やメールアドレス、買い物のときの住所は、"分析ツール"が収集するのではなく、フォームやお店といったWebのしくみを通じて、サイト運営者に直接届きます。

つまり、「行動の記録(匿名)」と「あなたが自分で入力した情報」はまったく別の流れになっているため混ざることはありません

分析データの側から個人がたどられてしまうことはない、とご理解いただければと思います。

「見てもらう側」は、これをどう活かすか

来訪のきっかけからページ内の行動までわかるということは、「いま公開しているページが、お客様の求めるものになっているか」を、思い込みではなく実際の数字で確かめられる、ということです。

大手企業はアクセスされた大量のデータを統計的に処理して改善していますが、スモールビジネスでは、このデータを見ながら、ページの内容を少しずつお客様に寄せていく地道な改善が効いてきます。

弊社でも、こうしたデータをもとにしたページのリファイン(改修)を承っています。「作って終わり」ではなく、ページ公開後のメンテナンスの一環として、お気軽にご相談いただければと思います。